今回のガンバルジンエイサーインタビューは、20代の投票率向上を目標に掲げた学生団体ivoteの原田さん。自分の持つ問題意識の解決のために、国会議員まで巻き込んでいく行動力は圧巻です。
まずは自己紹介をお願いします。
東京大学法学部3年の原田謙介です。
岡山県岡山市出身で、大学入学と同時に上京しました。
小学校の頃は、放課後遊びまわっていましたね。近くの裏山とかへ行ったり。かなりわんぱくな少年だったと思います。
中学校、高校は愛媛県の愛光高校という一貫校で6年間寮生活をしていました。ずっとサッカー部だったので、大学でもサッカーをやろうと思ったんですけど、部活だとプライベートの時間を取りにくそうでサッカーサークルに入りました。
アルバイトは予備校で採点をしたり、モニター受験をしたりしてましたね。あとは1人旅が好きなので、長期休暇を使って1ヶ月くらい海外へ行ったりします。先日はバングラデシュやインドを周ってきました。
学生団体を立ち上げたキッカケを教えてください。
学生団体を立ち上げたのは、去年の4月です。きっかけは、政治家や国会議員の元でインターンをしたことですね。
インターンの内容は、電話の対応をしたり、来客へのお茶出しもしましたし、勉強会について行って事務をやったり、自分で勉強会を聞きに行ったりしていました。こういった活動を通して、政治って実際生で見るとすごく大事なものだなって感じたことと、周りの友達はあまりにも政治に興味がなかったので、なんとかしないといけないと思ってivoteを立ち上げました。
サッカーサークルとか、関係のない場でも、ちょこちょこ政治を話題にするんですよ。
こういうことをずっと続けていると、何か事件があったりすると、友達が積極的に質問をくれたりするんです。
小さいことではありますが、団体として活動していけばどんどん広がっていくんじゃないかと考えています。
実は今、20代の投票率が33%くらいしかないんですよ。対して60代の投票率は70%くらい。
少子高齢化が進む中で、政治家自身も政策も、高齢者の方へ向いてしまう。当たり前ですよね。投票をしてくれるのが
50代以上の国民なんですから。僕たち20代に直結する政策なんてほとんど話題になっていないことが、すごくまずいと思うんですよ。
我々自体が自分たちの未来への意志表示をすべきですね。
学生など若い人が政治に興味がないのは何故だと考えていますか?
1つは、どちらかというと政治=悪いものというイメージが先行しているからという理由があると思います。
2つめに、「自分には関係ない」という意識があるんじゃないかな。
例えば、保険料とかは学生ならほとんど親が払ってくれていたりするので、政策が変わったとしても、実感がない。社会人になって結婚や出産、育児を始める段階でやっと税金を意識し始める。
台湾だと、選挙の際に中国と統一するか、独立を選ぶかってものすごく重大な争点になると思うんですが、日本にはそういう話はないんで。
それから、投票自体は面白いものではないので、他のことに時間を使ってしまう。しかも学校教育では、あまり詳しいことを教えてくれない。衆議院の任期すら小学校の社会時間で終了。なぜ選挙へ行かなきゃいけないのか、その重要性を教えてくれる大人はいない。若者が興味を持てる仕組みになっていないんですよね。
ivoteの具体的な活動内容を教えてください。
政治に興味がある学生にアプローチする団体は結構あると思うんですが、僕たちは全く興味がない層にアプローチしようと思っています。しかし、最初はメンバーが集まったのはいいものの、何をしたら良いかわからなくて(笑)。
昔、ホワイトバンドって流行ったじゃないですか?あれって、ずっと身につけていると、体と一体化してくるんですよね。
まずはそんな風に、政治も常に頭の中にチラっとあって、投票の時に記憶に出てくるとか、そういう状況を作りたいと思ったんです。
でも、実際行動に移してみるとなかなか難しいことが分かってきて。そうこうしているうちに、去年福田元首相が辞任して、僕らものんびりはしていられないって思って現在の仕組みをスタートさせました。これは、例えばテレビで選挙報道があっても当日にならなきゃ確実に行けるかはわからないことってあると思うんです。だから、投票しようと思った瞬間にメールをするという仕組みにしました。「あなたは何月何日に投票するって言ってましたよね」とリマインドメールが来るようにしたんです。
簡単なんですが、少しずつそういう活動をしています。
もうひとつが、政治家と若者の距離を近づける活動です。
パネルディスカッションとかありますけど、そもそも政治に興味がない人は来ないんですよね。
だったら政治家の方々に我々の目線に近づいてもらおうと思って。
去年の12月15日、共同通信の論説員の方に来てもらって、学生20人と居酒屋で飲み会を開催しました。
第2回は自民党、民主党、公明党、国民新党、共産党の方に参加していただきました。もちろん会費3,000円をもらって。
政治に対する知識があまりない学生も多く参加していたので、共産党の方に「ソ連と共産党って同じなんですか」って聞いたりする場面もあって、ひやひやしたんですけど(笑)
最後のアンケートでは、政治って大事だなっていう感想をもらうことができました。
また、議員の方々は若い人としゃべる機会がほとんどなく、学生の話を聞けて良かったと言ってもらえましたね。
5月上旬に第3日目を開催したいと考えています。
どうやって参加する学生を集めるんですか?
ブログやSNSで告知したりしますね。
後は直接学生間の口コミを起こしているかな。
当初50人の予定が、結局60人以上になりました。
投票率を上げるためには、どういったことが必要だと考えていますか?
理想をいえば、投票に行ったときに白紙でもいいと思うので、とりあえず投票をする。そんなある種のムーブメントが起こるといいですね。アーティストや、著名人が投票を勧めたり。
全国の学生団体が力を合わせて、動けばいいんじゃないかと思うんです。
そして今、ivoteに登録するとなんかオプションがつくというようなことができないかなって思っていて、色々な企業様に協力をお願いする動きをしています。
それから、雇用対策や学費を下げるといった、もっと身近な政策があればいいんじゃないかな。我々20代が利益を享受できるような政策が必要だって考えています。ニート問題や派遣切りの問題に直面している若者に対する政策があれば,投票率が上がるのではないでしょうか。
好きな本を教えてください。
池袋ウエストゲートパークを書いている、石田依良さんの本が好きですね。
若者をテーマにしていることが多くて、社会的な今現在の事情が混ざっていたりして。例えば派遣問題やネットカフェ問題とか。
まじめなものを、まじめに見せないで伝えることって難しいと思うんですけど、そういうものが具現化できてるんじゃないかなって思っています。
趣味を教えてください。
サッカーですね。GANBARUZINE!に取り上げられた栗原君とも先日知り合ったので、大会に出ようと思っています。
好きな女性のタイプを教えてください。
運動が好きなので、一緒にアウトドアを楽しめるようなアウトドア派のスポーツ好きな子がいいですね。
芸能人では、例えば榮倉奈々とか好きですね。
将来の夢を教えてください。
今は法学部に在籍しているんですが、弁護士や裁判官などの司法の方に行きたいです。その後、タイミングが合えば政治の場にも進みたいと考えています。なので今後は、法科大学院を受けて司法試験に向けて勉強していく予定です。
最後にメッセージをお願いします。
実感することはなかなか難しいと思うけど、政治を身近なものだと気づいてほしいです。
例えば、いつの間にかゴミ袋が市町村指定の袋でなければいけなくなっていたり。これって有料化になったことと同じなんですよね。それから、東京オリンピックの招致。石原都知事が「やめた」って言えば東京での開催はないわけですし。
サッカーだと、ヨーロッパのスタジアムって座席に角度がついているんですよ。これの効果もあって、試合がすごく盛り上がる。
でも日本では、法律で規制されているから、ヨーロッパタイプのスタジアムを造ることができない。
こういったこと全てが実は政治と繋がっているんですよ。だから、興味を持たないと損だと思います。
是非投票行ってほしいです。
また、ivoteをよろしくお願いします。
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原田 謙介(ハラダ ケンスケ) |
学生団体ivote
Text By:山川 雄志(GANBARUZINE!編集部)
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