東大生のノートは本当に美しいのか!?
「東大合格生のノートはかならず美しい」:太田あや著(発行:文藝春秋)というノートづくりの解説書が大変人気ですが、「いや、東大生だからってそんなかならずってほど美しいかね」という方のために、本当に東大生のノートは美しいのか検証してみました!
日本一の秀才が集まる大学の学生が書くノートはいったいどのようなものなのか、二人の現役東大生に高校時代に使っていたノートと、現在大学で使っているノートを見せてもらいました。
今回果敢にも自分のノートを見せてくれるのは、この二人。
東京大学教養学部文科Ⅲ類2年
-内山珠希さん(右)、小菅友子さん(左)-
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内山珠希さん
独学で東大に合格したという内山さんは、鹿児島県出身。高校時代は、土日は10時間の勉強をしていたそう。
小菅友子さん
東京の有名私立高校を卒業した小菅さんは土日でも5、6時間、平日では2時間程しか勉強していなかったそうです。
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それでは早速、検証してみましょう。
それでは気になることからどんどん質問していきたいと思います。
今日は、お二人の実体験とノートからいろいろ検証したり、ノート作りのコツを教えてもらいたいと思っていますので、よろしくお願いします。
内山:よろしくお願いします。
小菅:よろしくお願いします。
まずノートをとるって、集中していなきゃいけないですし、正直面倒だと思うのですが、
お二人は常に先生が黒板に書いたことって写していたんですか?
小菅:そうですね。黒板のことだけではなく、先生が言った何気ない重要な一言もこと細かく書くことが多いですね。
ただ書き写すのは意味がないです。
書いていることが訳の分からないことも多かったり、何書いてるか汚くて分からない先生もいますし。
内山:私も、要点だけまとめて書くことも多かったですね。
必ず書いていましたか?たまーに面倒で書かないとかなかったですか?
小菅:ないですね。
内山:ないですね。
すみません。そうですよね。ノートを書くのが面倒とか、考えられないですよね。
それでは、何かノートを書くときのこだわりとかってありますか?
小菅:私は一切色を使わないですね。
なるほど、少し見せて頂けますか?
真っ黒ですね。これは何か理由があるのですか?
小菅:色を使うのが面倒だからです。
なるほど、そこは面倒なんですね。
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 内山さんも見せて頂けますでしょうか。
こちらは小菅さんのものとは違って、カラフルだったりしますが、これは何か色別によって意味があるんですか?
内山:えっと、赤をずっと使ってると飽きたりするので、たまにオレンジとか青とか使う感じですね。
なるほど、飽きたらですか。
内山:そうですね。その日の気分とかありますよね。
気分ですか・・なるほどですね。意外とこちらが求めてる感じの回答はないですね。。
要点の整理方法とか、そういうものは色では分けないようです。
こちらは古文のノートのようですが、途中からフランス語のノートに変わっていますね。これは・・
内山:余ったんで、大学からフランス語のノートに生まれ変わりました。
東大生はエコでもあるんですね。この部分なんか、8割古文で、残り2割がフランス語になってますからね。何でここだけ・・・
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おっと、これは何でしょうか。
内山:つるにはまるむしさんですね。
え?
内山:つるにはまるむしさんですね。
なるほどですね。
小菅:何これ~
内山:え!?知らないの?つーるーにーはーってこれ書くと人になるんだよ。
小菅:ほんとだ~!!
内山:悲しい表情のおじさんで、昔から有名だよ。
小菅:えー普通は知らないよ。
内山:そうかなあ、結構有名なんだけどね~私なんかよく書くよ。
えー、これは何か意味とか・・
内山:ないですね。
そうですか。
小菅さんのノートですが、こちらは、ちょっと変わったサイズですね。KOKUYOのB5slim。
何でこのサイズにしたんですか?まとめやすいから、とか何かあるんでしょうか。
小菅:なんか、このサイズはかわいいかなーって。
なるほど。
 えーっと、それでは、この「東大合格生のノートはかならず美しい」という本がとても流行っていますが、実際お二人の周りとかもやっぱり美しいですか?
小菅:そうですね。きれいな人が多いですね。ここに紹介されてるノートで、友達のノートにすごい似てるのがあってびっくりしました。
そうなんですね。友達のノートまでどんなノートか覚えているのもすごいですが、一体どこが似ているんですか?
小菅:まずペンがHI-TECの0.3ですよね。これが一緒ですね。
字を見てペンが分かるんですか?すごいですね。
小菅:それに、緑のマーカーを赤のシートで隠すところとか。
これは結構スタンダードな技ですよね。
小菅:私は使いませんが。
そうですよね、色ペン使いませんもんね。
既に真っ黒ですからね。
小菅:・・・
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すみません。
それでは、何かこう、独自の技とかあるんですか?
小菅:そんなにないですねえ。そもそもノートはそんなに重要視してないんですよね。一回書いて覚えちゃえば、いいわけですから。
なるほど。こういうノートってどのくらいで全部使いきるんですか?
小菅:一週間くらいですね。頭の中を整理するためにばーっと書き出していたものなので。
一週間!?すごいスピートですね。こちらは板書というよりは、自分の頭の中をまとめるものなのですね。
私にはまったく書いてあることの意味は分からなかったのですが、どうやら世界史のノートのようです。
東大生は果たして3年前の受験時代に覚えた世界史を覚えているのでしょうか。
試しにですが、例えばここに書いてある「アンカラの戦い」とかって覚えてますか?
内山:懐かし~
小菅:懐かしいですね。
えーっと、それは「アンカラの戦い」自体が懐かしいということではないですよね?
あの戦いは大変だったわーみたいな言い方ですが。
内山:違いますよ。当たり前じゃないですか。何言ってるんですか。

すみません。
それでは、大学に入ってからのノートも見せてください。
やはり、大学に入ってもペンは使ってないんですね。
何かこれは理科のノートでしょうか。見たことない絵がいっぱい書かれていますね。
とてもうまいです。
これは、授業中に書き写すんですか?
小菅:いや、これは一度家に持ち帰って編集しているんですね。
授業中に書かなくても家に帰って書けることはなるべく家で書いています。
家に帰って復習するということですね。
そもそもノートというより取り組み方がすごいですよね。
内山:そういえば、自動筆記っていうのやってるよね。
小菅:ああ、たまにやってる。
なんですか自動筆記って。
内山:この子は先生が言ったことを、そのまま全てノートに書きだす自動筆記っていう技を持っているんですよ。
なんですかその技は。すごいスピードですね。やはり字を書き慣れているんですね。
小菅:単なる眠気覚ましです。
こちらの社会心理学のノートは1年前の日付が書いてありますが、1年前のノートを取っておいて見返すこともあるんですか?
小菅:私はこういった心理学の本が好きだったりするんですが、本を読んでて授業で習った部分が出てきたとき、どんなものだったか思い出すためにノートを読み返すことがありますね。
なるほど。もはや授業やテストのためだけじゃなく、自分の興味のあることのためにもノートを見返したりするんですね。
東大生だからといって、かならずノートが美しいなんてあるのか、ということを検証するためのインタビューでしたが、どうやらノートが美しいという以前に、授業への取り組み方の質が高い印象を受けました。
まとめ方やノートの活用の仕方も、やはりこだわりがあって、さすが東大生という感じを受けました。
どうもありがとうございました。
Text By:山川雄志(GANBARUZINE!編集部)